- 為さる
- なさる【為さる】※一※ (動ラ五[四])〔※二※ が四段活用化したもの。 近世前期上方語で下二段活用とならんで四段活用の例が現れ, 後期江戸語以降, 四段活用が一般化する〕(1)「する」の尊敬語。
「これからどんな仕事を~・るおつもりですか」「そんなことぐらい, 自分で~・い」「先生はふっとさびしそうな表情を~・った」「あの方も随分苦労をなすったんですって」
(2)(補助動詞)動詞の連用形や漢語サ変動詞の語幹に付いて, また, 動詞連用形に「お」を冠したものや漢語サ変動詞の語幹に「御」を冠したものに付いて, 尊敬の意を表す。「去年結婚~・ったのはこの方です」「何時に出発~・いますか」「展示会にはおいで~・いますか」「早く勉強をすませてしまい~・い」「おだまり~・い」
〔命令形は「なさい」。 連用形は「ます」に続くときは「なさいます」となり, 「て」「た」に続くときは「なすって」「なすった」の形も用いられる。 動詞の連用形に付くときは, 命令の言い方以外はやや古風なひびきをもつ。 「どこへ行き~・る」〕※二※ (動ラ下二)⇒ なされる
Japanese explanatory dictionaries. 2013.